【伊予市】年間2万人超が利用する「伊予市児童館あすなろ」が2026年度末で廃止へ。老朽化が理由、市内の児童館は「みんくる」のみに。

愛媛県

伊予市にある児童館「あすなろ」が、2026年度末をもって廃止されることがわかりました。「あすなろ」は、子どもたちが自由に遊んだり、さまざまな活動を楽しんだりできる児童館として、長年にわたって利用されてきた施設です。

写真AC

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伊予市の資料によると、2024年度の年間利用者数は21,006人。年間298日開館し、1日平均では70.49人が利用しています。これは決して少ない人数ではなく、今回の廃止は、利用者が少ないことが理由ではありません。建物の老朽化が進み、2026年度に建物の耐用年数50年を迎えることなどを背景に、廃止が決まりました。

年間2万人超が利用する「あすなろ児童館」

「あすなろ」は、伊予市で子どもたちの身近な遊び場として利用されてきた施設です。市が公表している利用者数を見ると、2019年度は20,597人。新型コロナウイルス感染症の影響で2020年度、2021年度には利用者数が大きく減少しましたが、その後は回復しています。2023年度は18,832人、2024年度には21,006人まで増加しています。2024年度の利用者の内訳は、小学生9,422人、中学生3,218人、高校生571人、幼児や大人など7,795人。小中学生だけでなく、幼児とその保護者などにも利用されていることが分かります。

老朽化が廃止の大きな理由に

伊予市の「過疎地域持続的発展計画」では、「児童館『あすなろ』解体工事」が事業として位置付けられています。「あすなろ」の建物は1975年建築の鉄筋コンクリート造。今年で耐用年数の50年を迎えます。今回の廃止は、「利用されなくなった児童館を閉館する」というものではなく、利用者がいる一方で、建物の老朽化が進んでいることから施設を廃止するという形です。

廃止後、伊予市の児童館は「みんくる」のみに

「あすなろ」が廃止されると、伊予市内の児童館は、児童センター「みんくる」のみとなります。一方で、あすなろの廃止後も子どもの遊び場を確保するため伊予市では、地域を巡回する移動型児童館「つどい場」の展開を予定しています。児童厚生員が市内の各小学校区にある公民館などを巡回し、子どもたちの遊び場を提供する取り組みで、2026年度は巡回車両の導入など、2027年度の本格実施に向けた準備が進められます。→伊予市ホームページ

閉店イメージ

(画像はイメージです)

児童館という「建物」が1つなくなる一方で、伊予市では市内各地域を巡回する移動型児童館「つどい場」によって、子どもたちの遊び場を提供する形への転換が進められています。みんくる、あすなろ共に伊予市中心市街地周辺にあり、周辺部の子どもは自力で利用しにくいことが課題でした。この形を取ることで、周辺部の子どもたちの遊び場もカバーできるようになりそうです。

年間2万人超が利用する施設の廃止、伊予市の子育て環境はどう変わる?

「あすなろ」は、2024年度だけで2万人を超える利用があった施設です。特に、幼児から小学生、中学生まで幅広い年代が利用していることを考えると、伊予市で子育てをする家庭にとって、身近な遊び場の一つだったと言えそうです。今後は「みんくる」に加えて、市内各地を巡回する代替事業によって、これまで「あすなろ」が担ってきた子どもの遊び場としての機能をどのように補っていくのかが注目されます。長年利用されてきた伊予市の児童館「あすなろ」。2026年度末の廃止によって子どもたちが身近な場所で安心して遊べる環境がどのように維持されていくのか、今後の取り組みに注目したいところです。

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