【松山市】愛媛県の最低賃金が2023年10月6日から897円に。約3万人に影響。
愛媛労働局によると、愛媛県の最低賃金が44円引き上げられ、2023年10月6日から適用されます。→愛媛労働局HP
最低賃金とは
企業が労働者に最低限支払わなければならない金額で、厚生労働省の審議会で示す目安をもとに、毎年都道府県ごとに決められています。愛媛県の最低賃金は現在時給853円。これは高知県などと共に全国でも最も低い水準だそうです。
現在の853円から44円引き上げて、時給897円にすべきと愛媛労働局に審議会が提出しており、こちらが適用される見通しです。物価の高騰が著しく、労働者の賃金を上げて経済の好循環をはかっていく必要があります。中小企業の経営を取り巻く環境が厳しいことからコストの上昇分を確実に転嫁できる取り組みなどを進めるよう政府に求めているそうです。
とはいえ同じ四国でも、香川県の最低賃金は918円。中国地方は全ての県で900円を超えています。最低賃金はアルバイトやパートを含む全ての労働者に適用される時給の下限額です。県内では推定約3万人が引き上げの影響を受ける見込みだそうです。全国的にはまだかなり低い水準。それなのに物価は確実に全国一律で上がっています。
労働者の県外流出にも繋がりますので、愛媛県は労働者の働く意欲を削がない取り組みをしていただきたいです。