【松山市】四国4県の警察学校を香川県善通寺市に集約へ。なぜ香川?愛媛の警察官を目指す人はどうなる?まとめました。

愛媛県

2026年9月、四国4県の警察学校を集約する計画が明らかになりました。警察庁は、徳島県、香川県、愛媛県、高知県にそれぞれある警察学校を集約し、香川県善通寺市に新たな「四国4県学校(仮称)」を整備する方針を示しています。新しい学校の運用開始は、最短で2034年度を目指しています。

「なぜ4県の警察学校を香川に集めるの?」

「愛媛県警の警察官を目指す人も香川の学校に行くの?」

「そもそも各県に警察学校を置かなくてもいいの?」

集約することで愛媛に住む人たちにデメリットはないのか、愛媛から警察官を目指す人のデメリットはないのか。気になる点を調べてみました。

四国4県の警察学校を善通寺市に集約

今回計画されているのは、徳島・香川・愛媛・高知の4県にある警察学校を集約し、香川県善通寺市に「四国4県学校(仮称)」を新たに整備するというものです。建設予定地は、善通寺市にある旧四国管区警察学校の跡地。2026年9月に報じられた国の営繕計画にも、「四国4県学校(仮称)」の建設が盛り込まれています。現時点では、2027年度に基本構想・基本計画の策定などが進められ、最短で2034年度の運用開始を目指す計画となっています。

写真はイメージです

なぜ「香川県」なの?

善通寺市には、かつて四国管区警察学校が置かれていました。2019年に「中国管区警察局」と「四国管区警察局」が統合されて、「中国四国管区警察局」になり、「四国警察支局」が新設されました。もともとあった「四国管区警察学校」は「四国警察支局警察学校」となり、2020年3月31日まで経過措置として存続し、役割を終えました。つまり善通寺には、現在使われていないが、既に四国規模の警察教育を行う施設があるということ。四国警察支局警察学校跡地を活用して整備する方針です。

なぜ4県で一つにするの?

背景には、犯罪の広域化・高度化があります。近年は、匿名・流動型犯罪グループによる事件や特殊詐欺など、県境を越えて活動する犯罪への対応が求められています。警察庁も、治安課題が専門化・高度化・広域化する一方、少子高齢化や人口減少などによって警察官の採用環境も厳しくなっているとしています。今回の4県集約も、こうした状況を背景に、県をまたいだ連携や教育訓練の充実を図ることが狙いとされています。4県の警察官が同じ施設で学ぶことで、県境を越えた事件への対応などについて、合同で教育・訓練できる環境を整えるという考え方です。

イメージです

ただ、すべての授業や訓練を4県合同にするわけではないようです。地域ごとの特性に応じた教育も必要となるため、集約後も4県それぞれの授業を残す方針とされています。統合というと経費削減かと思いますが、広域化・高度化する犯罪に対応するための教育訓練の充実や、4県の連携強化が目的のようです。また、警察庁は人口減少などを背景に、警察組織そのものの構造改革や、警察官の確保についても取り組みを進めています。そのため、今回の集約は、

✓4県合同の教育・訓練を充実させる
✓県境を越えた犯罪への対応力を高める
✓専門的な教育環境を整える
✓警察組織を取り巻く人口減少・採用環境の変化に対応する
✓既存の警察教育施設の跡地を活用する
といった複数の事情が重なった計画とみることができそうです。

愛媛県の警察官を目指す人も香川へ?

では、愛媛県警察の警察官を目指す人はどうなるのでしょうか。警察学校は、採用試験に合格した新人警察官が、警察官として必要な法学、実務、術科などを学ぶ専門教育機関です。香川県警の警察学校の案内でも、採用された新人警察官が基礎的な教育訓練を受ける場所とされています。今回の計画が実現すれば、愛媛県警に採用された人も、初任教育のために善通寺市の新しい「四国4県学校(仮称)」で学ぶことになるとみられます。ただ、寮生活を前提とした警察学校であることから、通常の大学や専門学校のように毎日自宅から通学するという仕組みとは異なるため、愛媛県の警察学校に通うことと比べると大きな環境の変化というほどではないかもしれません。

「各県に警察学校を置く必要」はないの?

警察法第54条には、「道府県警察本部に道府県警察学校を附置する」と定められています。また、道府県警察学校は、新任者に対する教育訓練などを行うこととされています。そのため、「各県には警察学校を置く必要がない」というわけではありません。今回の四国4県学校(仮称)は、4県の警察学校に求められる教育機能を、共同で整備する施設に集約する形になるとみられます。今後、具体的な組織の位置付けや、4県それぞれの警察学校機能をどのように整理するのかについては、計画の進展とともに明らかになっていくと思われます。

2034年度の運用開始を目指す

四国4県の警察学校を集約する「四国4県学校(仮称)」は、香川県善通寺市の旧四国管区警察学校跡地に整備され、最短で2034年度の運用開始が目指されています。まだ計画段階で、今後、施設の規模や具体的な教育内容、4県それぞれの警察学校の機能をどう整理するのかなど、詳細が決まっていくことになります。愛媛県で警察官を目指している人にとっては、「愛媛県警に採用された新人が香川県で初任教育を受ける」という大きな変化にもつながる今回の計画。松山に住む一般市民に大きな影響はなさそうです。むしろ、国の警察間の連携強化という意味では将来的に市民の安全にも関係すると思います。

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