【松山市】27年ぶりに JR四国の運賃が2023年春から値上げ。特急料金は初値上げです。
JR四国が、四国内全線を対象に運賃値上げを国土交通省に申請しました。国土交通省が許可すれば2023年の春から値上げになります。JR四国の運賃値上げは、消費税増税の改定に伴う値上げを除くと、1996年以来27年ぶりだそうです。
値上げ率は区間によって異なり、初乗り運賃は現行の170円から190円に。最大510円上がる予定です。定期券は平均25.5%上がります。電車通学、通勤の方には少なくない影響です。
例えば松山駅から高松駅まで特急「いしづち」の指定席を利用すると、運賃は現行の3560円から3960円になりますが、料金は据え置きです。一方、今治駅まで特急「しおかぜ」の自由席を利用した場合は、運賃は現行の970円から1080円に、料金は現行の530円から760円になります。特急料金の値上げは初めてだそうです。
JR四国は、1987年の国鉄分割民営化以降、一度も黒字になったことがありません。人口の減少、しまなみ街道や瀬戸大橋などの本州との連絡橋ができ、バス、トラック輸送が増加するなどで、大黒柱となる路線がないことが要因です。それでもJR四国は赤字路線をなるべく切り捨てることなく、ここまで頑張ってくれています。ホームから伊予灘を眺められる「下灘駅」も人気が高いですし、愛媛県が行なっているJR松山駅付近連続立体交差事業で、鉄道ファン注目のスポットもたくさんできています。
運賃値上げは27年ぶり。保線のためにも、愛媛県民としてJR四国を利用して応援していきたいと思います。
JR松山駅はこちら↓