【東温市】2024年3月に開通した東温スマートインターチェンジ。なぜあの場所に?様々なメリットがあった!
松山道の東温スマートインターチェンジが2024年3月23日15時に開通して半年。なぜあの場所に作られたか、どのような効果があるのか…調べてみました。
東温スマートIC(インターチェンジ)は、松山道の川内ICから西に3.4km、松山ICから東に8.6kmの東温市田窪に設置されています。スマートICはETC搭載の車両のみが通行できるので、簡易な料金所の設置で済み、料金徴収員が不要なため、従来のICに比べて低コストで導入できます。国土交通省のホームページによると、全国で160箇所(2024年6月10日時点)あり、松山自動車道では他に中山スマートICがあります。出入口は、市道を介して県道209号美川松山線に接続します。
実際通ってみると、その近辺の道路も綺麗に整備されて、スマートICができる前より広くなった交差点もありました。
東温スマートICによる効果
救急医療活動への寄与
松山IC以西から愛媛大学医学部附属病院への搬送時間が短縮されました。東温スマートICができる前は川内ICから搬送されていました。川内ICからの搬送時間と比べると約3分短縮されます。これにより30分到着圏人口が約3.1万人増加したそうです。
災害時の救援活動支援
陸上自衛隊松山駐屯地、愛媛県警察機動隊基地が近くにあります。災害時はスムーズに高速道路へ入れるようになるため、特に松山以南での救助活動の効率が上がることが期待されます。南海トラフ地震の発生確率も高まっていることから、災害の備えとしての役割は非常に高いです。
渋滞緩和
33号線松山ICは渋滞しやすいエリアです。松山外環状線が開通して大分渋滞緩和されてきました。
松山ICから33号線を経由するルートのほか、東温スマートICから11号線を経由するルートもできて行く場所によって大幅な時間短縮になりそうです。
地域産業活性化
近接地に東温市が新たに工業団地を整備しました。大阪に本社を置き、紙製の包装資材を製造・販売するレンゴー株式会社も東温に移転してきました。
1960年より松山工場として四国における段ボール製造拠点として操業していたレンゴー。松山外環状道路空港線整備事業に協力するため土地の一部収用に応じ移転先を探されていましたが、こちらに移転されることで物流は非常にスムーズになったと思います。松山市民としては、用地買収したなら移転先を用意しておけば松山市内に移転できたのではと思ってしまいますが、東温に移転できたのはかえって良かったのかも…。ほか、工作機械や電子部品等の製造・販売をしている株式会社ヒカリも東温市田窪第2工業団地譲渡予定です。物流が便利になることで、企業誘致や雇用促進の活性化も期待されます!
企業誘致が成功すれば、東温市が人流が多い地域となり、新たな商業施設なども誘致できるかもしれません。大きな商業施設が、松山ではなく東温に…そんな噂も立っていますよね。是非成功してもらいたい、東温市を応援したいです。ちなみに東温インターチェンジを利用したら…
ラウンドアバウト(環状交差点)になっていました。
ラウンドアバウトは信号を必要としないため、災害時などの停電時でも、安全に交通できます。交差点整備のコスト削減や景観維持などのメリットもあるそうです。ラウンドアバウトは、愛媛県では松前町のエミフルMASAKIに2018年、フィッタ前交差点で四国地方の初のラウンドアバウトとして導入されています。今後もこの形が増えていくかも?
東温スマートインターチェンジ↓