【松山市】イヨテツスポーツセンターが2026年5月6日で前倒し閉館。60年の歴史に幕。

2027年1月末を目途に閉館が決定していたイヨテツスポーツセンター。予定より約8か月前倒しで閉館することが発表され、地域内外に大きな衝撃と影響を与えています。閉館理由、影響、今後の動きを整理します。

いよてつプール

契機は老朽化と設備故障 ─ 営業終了が2026年5月に前倒し

2026年5月6日をもって閉館することがイヨテツスポーツセンターホームページにて発表されました。設備の老朽化と冷凍機の故障が原因で、安全面を最優先した結果、営業終了時期が前倒しになったといいます。冷凍機のうち1台が故障し、今季のスケートリンク運営が困難になりました。冷凍機以外の施設設備も老朽化が進行しており、修繕では安全基準を満たす見通しが立たないとのこと。来館者の安全確保を優先した結果、営業継続ではリスクが高いとの判断により営業終了が決まりました。これに伴い、2026年のプール営業も中止になることが発表されています。

60年の歴史に幕…地域に残した存在感

イヨテツスポーツセンターは伊予鉄グループの伊予鉄不動産が運営しており、1966年の開業以来、約60年にわたり市民に親しまれてきた複合スポーツ施設です。夏はプール、冬は県内で唯一の常設アイススケート場として、多くの家族連れや学校行事で利用され、松山のスポーツ文化を支えてきました。特にスケートについては、スケート選手育成を見据え、愛媛県スケート連盟を設立するなどして、冬季国民体育大会のアイスホッケー四国ブロック大などでも使用されています。一般のお客さんがスケートをする機会を失うことはもちろんですが、競技スケートにおいては、「専用リンクの喪失=競技環境の喪失」となり、地域スポーツ振興の上でも大きな影響が生じることとなります。

閉店イメージ

イメージです

競技育成のインフラ消失

イヨテツスポーツセンターのリンクは、貸切練習やスクール運営が可能という点で、競技者の「日常練習拠点」として機能していました。今回の閉鎖で選手たちの放課後・平日夜の練習が事実上不可能となり、氷上練習の頻度が激減する可能性が高いです。そのため、現実的な選択肢として県外への遠征練習となり、経済的理由で競技継続を断念するケースも出てくるかもしれません。また、スケートをやってみたい子どもが競技に触れられなくなり、地元クラブや指導者の活動基盤が弱くなる懸念もあり、愛媛県の競技人口が減っていくことは避けられません。イヨテツスポーツセンターのリンク閉鎖は、単なるレジャー施設の終了ではなく、競技育成インフラの消失や地方から全国・世界を目指すルートの断絶という意味合いもあります。「愛媛からスケート選手が育たなくなる」可能性は、アクロス重信の閉館を彷彿とさせます。

民間のリンクは減少傾向

地方の民間が営業するリンクは燃料費高騰や人口減による利用者減少などで減少傾向ではあります。公共性を押し出し自治体のサポートを仰ぐか、黒字化するビジネスプランを押して民間企業が引き継ぐか…いずれにしても新たなリンクを設立するコスト、期間があきすぎたリンクのオープン競技人口が少ない状態からのスタートとなるとハードルは高くなっていきます。

跡地活用は未定…期待と不安が交差

署名活動など市民発の動きもあり、「新たなスポーツ施設やコミュニティスペースの設置を求める声」が集まっていますが、閉館後の跡地活用計画については現時点で未発表です。例えば松前町ではスケートボードやBMXなどが楽しめる「アーバンスポーツパーク」の計画があがっています。イヨテツスポーツセンター跡地も広い敷地で松山市中心部からも近い立地特性から、地域住民の生活利便性や観光資源として何ができるのか、関心が高まっています。「イヨテツスポーツセンター」は、単なるスポーツ施設以上に、松山の街と暮らしに根ざした存在でした。60年という長い営業で、松山市民の多くが一度は訪れたことがある施設だったのではないでしょうか。閉館が前倒しになった背景には、安全面の確保という強い理由があり、同時に地域のスポーツ環境の再構築につながる可能性もあります。今後の跡地活用や新たな公共スペース整備などの動きに注目が集まっています。

イヨテツスポーツセンター
住所
松山市三町3−9−1
営業時間
10時〜20時
最寄り駅
伊予鉄バス「イヨテツスポーツセンター前」から徒歩1分
電話番号
0899750031
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※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。

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