【松山市】四国唯一の女子大学「松山東雲女子大学」が2028年度より男女共学化します。

松山東雲女子大学が、2028年度から松山東雲大学(仮称)に改め、男女共学化するそうです。→松山東雲女子大学ホームページ

四国最初で、現在唯一の女子大学

松山東雲女子大学は、学校法人松山東雲学園により設立されました。母体は松山第一基督教会の牧師によって設立された松山女学校。四国最初の女学校であり、キリスト教精神に基づく学校です。→松山東雲学園沿革

松山東雲女子大学チャペル

以前は四国にも女子大学が複数ありましたが、次々と共学化し、直近では聖カタリナ女子大学が2004年に聖カタリナ大学となり共学化しています。2025年6月、兵庫県にある武庫川女子大学は2027年度以降の共学化を発表しました。全国にある女子大の中でも、学生数が特に多い武庫川女子大学さえも共学化する背景があります。

なぜ共学化?

「地方、小規模、女子大学というキーワードに該当する大学において定員割れが顕著」であり、松山東雲女子大学においては入学者数は改善傾向とのことですが、この3つのキーワードが全て当てはまり、将来的な不安要素が多いとのことで、共学化することに決定したそうです。

松山東雲女子大学

今回共学化と同時に、人文科学部心理子ども学科に小学校教諭一種免許状教職課程の開設を文部科学省に申請する方針だそうです。愛媛県は小学校の教職課程を置く大学が限られ、小学校の教員不足が深刻化しています。文部科学省が公開している小学校教員採用選考試験の実施状況(令和4年度)において、受験者の約5割、採用者の約4割が男性であり、こうした教育ニーズに応えるためもあるとのこと。東雲女子大学は1968年に松山東雲短期大学に附属幼稚園(現在松山しののめ認定こども園)、2018年には松山しののめ学園附属保育園も設置しました。幼児教育における教育・研究に力を入れるなど、歴史と実績があります。小学校教諭一種免許状を取得するため県外に流出していた学生の歯止めとなり、高等学校で教員養成コースを選択する高校生の新たな進学先となりそうです。

共学メリット

共学となることで、学生間の多様性が増し、異なる視点や経験を持つ学生同士の交流が活発化することが期待されます。将来の職場環境にも適応しやすくなるなどのメリットもあり、学生側にもメリットがあります。

東雲学園2019年イルミネーション

2028年度より松山東雲大学に

男女共学は、2028年度以降の新入生、2030年度以降の編入学生が対象となるそうです。松山東雲女子大学は2024年度(2025年5月1日現在)の就職率は、女子大学100%、短期大学100%。少人数教育だからこそできる個別のキャリアサポートが高い就職実績に繋がっており、共学化することでこちらがどうなっていくのかも気になります。

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