【松山市】2027年日本で初開催されるヴェロシティに向けて、石手川沿いのランニングコースが整備されています。
石手川の河川管理者である国と愛媛県が連携して、「石手川かわまちづくり計画」の河川管理用通路整備を位置付けた「Velo-City2027Ehime開催を契機とした自転車新文化推進プロジェクト」が進むことが決定しました。→愛媛県プレスリリース

石手川沿い
なぜ今、石手川の整備?
愛媛県で2027年に自転車に関する学術会議「自転車国際会議=Velo-city(ヴェロシティ)」の開催が決定しました。世界中から自転車に関する有識者が集まる会議として「世界自転車サミット」と称されるVelo-cityの日本開催は史上初です。

愛媛県庁
自転車国際会議(Velo-city)は自転車に関する学術会議。自転車政策の決定者、実務者、研究者・有識者、愛好家などが世界中から集まり、様々な議題について議論します。また、開催都市内で自転車パレードなども行われます。国際会議が決定したことを受け、中村県知事は愛媛県でも自転車戦略を強化することを明言しています。四国4県は、サイクリング観光の拡大と、国際的なサイクリングの目的地として位置づけるために協力しており、今回の計画には徳島の吉野川上流の整備、高知の早明浦ダム周辺の整備も入っているようです。→国土交通省プレスリリース
国も「かわまちづくり支援制度」として、ソフト・ハード両面で水辺整備を支援していて、2025年8月時点で303か所、うち愛媛県は4か所登録されています。
河川管理用道路を整備するメリット
主な目的はVelo-City参加者の移動経路のため。宿泊場所から会場となる県武道館の一部を整備することで、円滑で安全な移動経路を確保することが狙い。Velo-City終了後は、通勤・通学ルート、公園利用者のジョギングやサイクリングロードとして利用予定。河川パトロール時や出水等の緊急時に車両の乗り入れが可能となるなど、河川管理も円滑になります。

国道56号線下の石手川
どう変わる?
石手川かわまちづくり計画図の概要図によると、管理用道路を安全で快適なランニングコースに整備する予定です。案内板、路面案内表示、フットライトの整備が予定されています。道路下を通るアンダーパスも整備予定で、事故リスクを減らし、安全にスムーズな移動ができます。ランニングステーションやベンチ、サイクルスタンドも整備し、石手川を眺めながら休憩できる拠点もできるようです。また、子どもたちが自然と触れ合いながら遊べる親水プールやワンド(河川本流と繋がっているけど穏やかで池のような水域)を整備することで、より市民が石手川に親しみを持てるようになることも期待されます。

石手川と重信川が合流するあたり
整備後の効果
石手川沿いを整備することで、賑わいによる地域活性化や活発な地域交流の拡充も期待されています。イベントスペースを整備することでマルシェなどのイベントが開催できるようになります。親水プールやワンドができれば、環境学習や自然観察会、水辺の安全教育などのイベントの開催もできそう。2019年3月に登録された「重信川かわまちづくり」との連携強化もするようです。重信川かわまちづくりに伴う公園整備について、サッカーグラウンド、シクロクロスコース、スケートパークの3つのエリアの整備が進められています。→東温市ホームページ
石手川沿いが市民の憩いの場所になり、様々な賑わいの創出となるのが楽しみです。
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