【松山市】創作日本舞踊を踊る松山のスーパー小学生を取材しました。
創作日本舞踊で全国を飛び回っている松山市の小学生がいる…という情報をいただき、取材してきました。
川内淑礼(かわちすみれ)ちゃん
松山市内の小学校に通う川内淑礼ちゃん(以下:すみれちゃん)とお母さんに話を聞くことができました。初舞台は4歳。松山市の様々なイベントですみれちゃんの踊りを見たことがある人もいるのでは。
もともと、お母さんが松山劇場などに通うほど大衆劇場のファン。すみれちゃんがお腹にいる時も、そして産後一か月ですみれちゃんと一緒に大衆劇場に行かれていたそうです。生まれる前からその環境にいたすみれちゃんが大衆劇場好きになるのも自然の流れ。踊ることが好きで、習いたいというすみれちゃんをヒップホップを教えてくれる教室に連れて行ったけど…すみれちゃんだけしゃなりとしたダンスになっていたとか。
「ヒップホップも好きなんだけど、この踊りじゃない。大衆演劇みたいな踊りを踊りたい。」
その一言で、日本舞踊の道に進むことにしたんだそうです。その後古典舞踊を習い始め、「基礎を固めつつ、もっと自由に踊りたい」という思いが強くなり、新舞踊の道に足を踏み入れました。「何でもやってみたい」好奇心の塊のすみれちゃんと、「じゃあとりあえずやってみる?」とフットワークの軽いお母さん。特に絶対これをやりたい!はなく、とにかく今までいろいろなことに挑戦してきたそうです。毎年京都で行われるなでしこ日本全国大会に出場したり、海外に踊りに行ったり、更には踊りだけでなく歌を作詞し、歌ったりも。
フットワーク軽くいろいろな所で活動することで、いろいろな人の目に留まり、声をかけてもらい、道後のホテルや大衆演劇場、お祭りなど…2024年は年間62回も!舞台を踏んだそうです。その振り付けはすべてすみれちゃん自身で考えたものです。振り付けも、踊る曲の歌詞の意味に沿って考えているんだそう。凄い。
野球拳踊りで踊りの楽しさを
直近では2025年8月9日に松山野球拳踊りを踊りました。すみれちゃんが講師となり、参加する方に無料レッスンを開催。レッスン対象は大人、子ども、外国人でも誰でも。というのも、インドネシアに訪問した際に、インドネシアの方々の前で踊りを披露し、また、インドネシアの踊りも観たすみれちゃん。
その経験があり、海外に日本文化を伝えたい、好きになってもらいたいという思いが強くなったそうで、今後はそういう活動もしていきたいとのこと。「踊りを人に教えたい?」と聞くと少し考えて「というより、自分で考えた振り付けでみんなと一緒に踊りたい。」とのこと…踊ること自体が大好きなので、自分が踊ることはすみれちゃんにとって生涯現役のようです!小学5年生にして自分の好きなことを通して将来やりたいことを見つけられるのは素晴らしいし、羨ましいと思いました…!
家族の支え
ハキハキと、私の目を見て取材に答えてくれるすみれちゃん。大勢の前で踊ったり歌ったりランウェイを歩く…物怖じしない快活な性格の印象を持ちましたが、お母さんによると「幼稚園の時は場面緘黙(かんもく)症気味だった」とのこと。今の様子からは信じられませんが、家では踊ったり歌ったりできるのに、幼稚園では皆の前では喋ることすら苦手だったそうです。そんなすみれちゃんが初めて自分から「踊りたい」と言ったこと。その気持ちを大切にしたい、叶えたい、とお母さんは思われたそうです。「呼ばれたらどこへでも行きます。目標?…特にないかなぁ。流されるままに。」とあっけらかんと笑って話すお母さんが、すみれちゃんの支えになり、いろんなことに挑戦できる安全地帯になっていると感じました。
ただ、取材を進めるにつれて「…とはいえ、本当はすごく心配。勉強は教えてあげられるけど私は踊れないので。将来のことなど考えると、もっとこうしたらとか色々思いますが…口を出さず見守ることを頑張っています。」とお母さん。「すみれちゃんの方があっけらかんといろんな雑音も聞き流しています。」既にしっかり自分を持ち、先を見据えて動くすみれちゃんのことを、今は見守るフェーズになった子育て。二人三脚で歩いてきたお母さんとすみれちゃんですが、今後の二人の歩み方は少し変わってくるかもしれません。それもファンとしては楽しみ。
坊っちゃんまつりで見られる
2025年8月29日〜31日は、坊っちゃんスタジアム外周特設会場で「夏の坊っちゃん屋台まつり」が開催されます。すみれちゃんは8月31日夕方、Creepy Nuts の「Bling-Bang-Bang-Born」(ブリン・バン・バン・ボーン)を踊ります。8月31日は「第4回坊っちゃん夜市花火大会」で、花火もあがります。すみれちゃんと一緒に、みんなで踊りましょう♪すみれちゃんの出演情報、また出演依頼はInstagramの DMからどうぞ!
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